Written by Manabu Bannai

ビットコインの崩壊シナリオ【海外投資家/起業家の見解を考察した】

こんにちは、マナブです。
今回は「ビットコインの崩壊」を書きます。

本記事の信頼性について

海外の著名人の意見をベースにして、記事を作成しました。

※主な参考情報:Bitcoin Network EffectsThe Bitcoin Standard (日本語版)、Bitcoin, Inflation, and the Future of Money

本記事の目次

前置きは以上です。さっそく見ていきましょう。

1.ビットコインの崩壊シナリオとは

まずは結論です。下記のとおり。

上記が起こると、大きなダメージです。
それでは、1つ1つを見ていきましょう。

その①:誰も使わなくなる or 新通貨の開発

現状のビットコインには、3名の参加者がいます。

まず初めに「(1) 保有者」に関しては、例えば「僕」です。ビットコインの未来を信頼しているので、法定通貨をビットコインに交換しています。将来的な値上がりも期待しつつ、ビットコインを「価値の保存」としても使っています。

続いての「(2) 開発者」は、要するに「エンジニア」ですね。ビットコインは「プログラマブル・マネー」なので、コードから作られています。エンジニアがコードを書くことによって、ビットコインが拡張されるなど、アップデートが実行されます。

最後に「(3) 採掘者」ですが、これは「マイナー」と呼ばれます。ビットコインを採掘するために、パソコンを使って「複雑な計算」をしています。複雑な計算を「マイニング」と呼びます。マイナーによって、ビットコインのセキュリティが維持されます。計算をした「対価(=給料)」として、ビットコインを受け取ります。

利用者がいること = 価値の源泉

これはビットコインに限らずで、例えば「日本円」も同じです。言ってしまえば、日本円は「ただの紙切れ」です。しかし日本円を持っていると、日本で生活できるし、モノを買ったりできますよね。なので価値があります。

ビットコインも同じですが、しかし「全員がビットコインに絶望し、誰も使わなくなった」というシナリオを考えると、価値は暴落するはずです。解説するまでもないと思いますが、例えばですが、下記のイメージ。

こうなってくると、ただの「電子ゴミ」となります。とはいえ電子ゴミなので、場所を取らないだけ良いかもですね。なお、もう1つ「崩壊シナリオ」があります。

新通貨が開発される

後ほどでも詳しく解説しますが、ビットコインには下記の価値があります。

では仮に「デジタル・ドル」が生まれてきたとして、上記の機能を持っていたら、どう思いますか? もしくは「デジタル・円」でもOKです。

各国は「CBDC (デジタル通貨)」の開発を進めているので、1年後に「デジタル・ドル」が生まれてきても、全く驚きじゃないはず。

とはいえ、ビットコインには「最大供給量」が決まっており、それが「2100万枚」です。しかし法定通貨は政府がガンガン刷れますので、この点で異なります。

果たして、このシナリオは起こるか?

未来は不明ですが、僕は上記で解説したシナリオは「起こらないのでは」と思っています。

上記のような理由です。これだけ「マス・アダプション (=世界への浸透)」が起こっているので、この流れは止まらないはず。なお、この部分の深堀りは「記事後半」の「2.ビットコインが信頼に値する理由」にて詳しく解説します。

その②:ハードウェアにウイルスが仕込まれる

続いて説明する「ビットコインのリスク」は、ハードウェアへのウイルス投下です。

マイニングには「専用の機械」を使うのですが、その機械を販売する会社は限られています。なので販売会社の誰かを「買収」して、賄賂などを渡しつつ、同時に「ウイルスの仕込み」を依頼します。

これが起こると、ビットコインは大ダメージです。例えば「マイニングをする→ウイルスが発動→ビットコインが盗まれる」といった状況も起こりえますし、もしくは「マイニング機械の暴走→ビットコインのネットワークが停止する」という状況もあり得ます。

攻撃を防ぐことは可能なのか?

そもそもの問題は「マイニング用の機械」が「限定されている」という点です。なので「マイニング機械を作る会社」で働く人を買収して、それでビットコインに攻撃を仕掛けることができる訳です。

なので解決策は、例えば「マイニング産業の成長」です。多くの企業が参入すれば、それだけ「マイニング機械の多様性」が広がります。それによって、攻撃のハードルが高まるはず。とはいえ、現状では「ビットコインにおける、リスク要因の1つ」だと思います。

その③:ノードの運営費の上昇+ノード数の低下

これは「Ethereum創設者」である「ヴィタリック氏」も、かなり頻繁に指摘している問題です。要するに「マイナーの寡占化 ( ≒ 市場の独占)」です。

ビットコインをマイニングするには、専用の機械が必要です。では、個人で機械を購入して参加できるかと聞かれたら、、基本的には「無理」です。マイニング自体は可能ですが、大企業には勝てません。現代では、上場企業がマイニングをしている時代です。

では、もし仮に「ビットコインの価格が1億円」になったとします。となると、マイニングしている大企業は「圧倒的な金持ち」になりますよね。そうなった場合に、例えば「世界中のマイニング用マシーン」を「買い漁る」という行動が可能になります。

これによって、マイニングの「寡占 or 独占」が起こりえます。

マイナーが寡占されると、ブロックチェーン情報の「書き換え」が可能になります。これは「51%攻撃」と呼ばれますが、要するに「圧倒的な強者が、パワーでゴリ押ししつつ、情報を書き換える」といった行為です。

※この解説だと、たぶん偉い人に怒られます。詳しく知りたい方は、各自でググってみてください。僕は「理解しやすさ」にフォーカスします。

こういった問題は、防げるのか?

現代では「お金持ちは、さらに富む」という構造です。なのでマイニング企業が儲かりすぎると、こういった問題発生に繋がる可能性があります。

とはいえ、マイニングをしている企業は、言ってしまえば「誰よりも、ビットコインを支持している人」ですよね。なので、自ら「寡占状態」は作りに行かないと思いますが、しかし未来は分かりません。

なお、Ethereumは「マイニングの寡占化」を指摘しつつ、将来的には「プルーフ・オブ・ステーク」に移行する予定です。多分、2022年中に実行されるはずです。プルーフ・オブ・ステークといった概念の理解は重要なので、まだ知らない方は「仮想通貨の"ステーキング市場"について調査しました」の記事をどうぞ。

その④:ハッシュ関数の「SHA-256」が破られる

ビットコインのセキュリティは「SHA-256」という機能で成り立っています。

例えば「SHA256 Generator」といったツールを使うと、簡単に体験できます。下記がサンプルです。

2つの言葉「Hello 1」と「Hello 2」は似通っていますが、しかし結果は「全く異なるもの」ですよね。こんな感じで、SHA-256を使うと「予測できない文字列」を作れます。

では仮に「最初の暗号の文字列が、00000で始まるワードを探してください」と言われたら、皆さんはどうしますか? 結論は「ゼロから順番に、すべての言葉や数字を試すしかない」です。こういった、わりと不毛な作業を、マイナー達が実行しています。

SHA-256を、予想できたらどうなるか?

ビットコインのマイナー達は、不毛な計算をしつつ、その対価として「ビットコイン」を受け取っています。

しかし、もし仮に「SHA-256の答えを予想できるツール」が生まれたら、どうなるか?

仮に僕が発見したら、一撃で「ビットコイン長者」になります。なぜなら、誰よりも早く計算をして、その対価として「ビットコイン」を受け取れるからです。

とはいえ、こういった事態が発生すると、ビットコインの仕組みが壊れます。なので最終的には、ビットコインの価値が下がる可能性があります。

この未来が起こったら、どうするか?

結論は「ハードフォーク」です。要するに「ビットコインの根本の仕組み」を変更する必要があります。根本の仕組みを変更したら、いったんは「ビットコイン危機」は免れるかもです。とはいえ、ビットコインへの信頼は大きく低下しますよね。

その⑤:ブラック・スワンのイベントが発生する

最後に「ブラック・スワン」です。こちらです。

Black Swan

上記は「黒い白鳥」です。

しかし、これって矛盾していますよね。
そもそも「白鳥」だったら、色は「白」であるはず。

オーストラリアで「黒い白鳥」が発見される前までは、人類は「白鳥=白色」だと思っていました。要するに「ブラック・スワン」とは「誰もが予期していなかったこと」を指します。

ビットコイン版のブラックスワンとは?

ビットコインにおけるブラックスワンは、もちろん分かりません。

しかし、例えばですが「ドルがハイパーインフレを起こす」といった状況になったら、そもそも「お金の価値とは?」といった状況も起こりえますよね。

現在のドルは「8%」のインフレ率ですが、調べ方によっては「10%を超えている」という意見も多いです。なので、多くの人は「ドル=安全」と考えますが、この前提が壊れた際に、ブラックスワンが発生します。

ビットコインが生まれたのは、2009年です。まだ13歳です。未来は分かりません。未来は不透明で、大きなアップダウンがあることを前提に、動くほうが良さそうです。

というわけで、以上が記事の前半です。
後半は「ビットコインの可能性」を見ていきます。

2.ビットコインが信頼に値する理由

ビットコインが信頼に値する理由

後半は著名人の意見をベースにしつつも、僕の意見を書きます。

ビットコインに投資する理由について

僕は上記で考えており、こういった考えは世界的にも広がっているはず。というわけで、順番に見てきます。

その①:政府に対する信頼の低下

クリプトの加速には、根底に「政府に対する信頼の低下」があると思います。例えばですが、各国政府はコロナ対策として、大量のお金を刷りました。

そして言うまでもなく、現在は「インフレ」が起こっています。先ほども記載しましたが、アメリカのインフレ率は「8%超えている」との報道がありますが、指標によっては「10%を超えている」という意見も多いです。

要するに、世界で起こっていることは下記のとおり。

手順の「⑤」が意味不明かもですが、要するに「お金の価値の低下」が起こると、それは「国民が貧乏になる」ことを意味して、結果として「お金を擦れる政府が最強」という状況です。

その結果として、不動産価格は上昇していますよね。つまり「インフレ率が進む → 金持ちは現物の資産を買っておこうと動く → 不動産の価格が上昇する → 庶民は家を買えなくなる」といった循環です。

もっと言うと、お金持ちは「借金」をして家を買います。例えば「自分の不動産」とかを担保にして、銀行から借り入れをして、そこから「新規の不動産」を買う訳ですね。このような行動だと、税金が圧縮できます。金持ちが富む時代ですね。

カナダのデモは、大きな転換点だと思う

2022年に「Freedom Convoy」というデモが発生しました。

Freedom Convoyのデモは、当初は「カナダに入国するトラック運転手への、ワクチン摂取の義務付け」が論点でした。しかし、その後に「コロナ政策への批判」や「政権批判」にも変化していきました。

デモ自体に問題はないですが、政府の行動に「問題」がありました。

それは「デモ参加者の、口座凍結」です。

もっと言うと、デモ参加者の「家族」も犠牲になりました。

Freeze the accounts of anyone directly or "indirectly" supporting the protests.
» デモ参加者及び、関連する人のアカウントを凍結せよ。

上記は、カナダ政府の命令です。そして、さらに話は悲惨です。

デモ参加者が「クラファン支援」を集めたところ、クラファンのサイトがハッキングされました。そして個人情報が流出しました。その結果、下記が発生。

It is probably worth noting all of these people, from the donors to the hacker to the press, are now getting death threats.
» 寄付者、ハッカー、報道関係者など、これら全ての人々が「死の脅し」を受けていることに注目すべきです。

皆さんは、こういった事態に何を思いますか?

デモをする人の口座が凍結されたら、誰も政府に逆らえません。家族の口座も凍結されるなら、なおさら悲惨です。

こういった背景もあり、クリプトが伸びています。クリプトなら、これらの問題を回避できます。なお、ここは多くの日本人が知っておくべき話だと思います。詳しい内容は「民主主義の暴走により、クリプト化が加速する話 (Freedom Convoy)」の記事に書きましたので、ぜひご覧くださいませ。

銀行のビジネスモデルに関して

最後の補足として、銀行の問題も書いておきます。

銀行は,危機が起これば「中央銀行」が救済してくれることを知っている。銀行は破綻しない。こんな特権を持つ民間産業は他にはない。しかも,銀行は国の保護を受けながら,民間企業のなかでトップの利益率を誇る。こうした特殊要因が重なり,銀行員の仕事は公務員の仕事と同じくらい創造性も生産性も欠くにもかかわらず,報酬はあらゆる職業のなかで最高水準というまさに横領のような様相を呈する。

銀行で働く方が読んでいたら、申し訳ありません。しかし、上記の引用は「ある程度は事実」だと思います。

僕は「IT系のスタートアップ」で働き、その後に「起業」をしていますが、重要視しているのは「生産性」です。自分の行動に「無駄」があれば削りますし、生産性を上げるために、随時で「新しいツールの導入&実験」も実施します。

しかし銀行と関わる際に、その都度で思いますが、生産性が恐ろしく低いです。こういった状況にメスを指すのが、クリプトでもあります。

その②:長期的なデジタルシフト

ビットコインを信頼する理由として、デジタルシフトを考えます。

まず始めに「リモートワーク」です

この流れは止まらないと思っており、多くの人は下記を考えます。

こういった流れが起こると思い、そうなると「国際送金」の問題が起こります。現状の国際送金は手数料が高く、謎の理由で「銀行から拒否」されたりします。

しかしクリプトだと、下記のようになります。

上記の動画では、約1秒くらいでビットコインを送金しています。世界中へ、誰でも送れます。手数料は、ほぼ0円です。こうなると、多くの人がクリプトを選ぶはず。これは時間の問題だと思います。

オンライン世界の発展

例えばですが、下記の選択で、どちらを選びますか?

多くの人は「オフライン(=現実世界の時間)を捨てる」という選択をしませんか? 10年前だと、逆の選択をする人が多かったはず。

このように「ネットの重要性」が高まる時代ですが、しかしネットに最適化された「お金」は存在しません。このポジションを取るのが、ビットコインを含めた「クリプト」だと思います。

クリプトを使うことで、ネット世界で簡単にお金を流せます。他にも、例えば「ネットからBotを消す」といった事も可能です。下記のとおり。

こうなってくると、クリプトの浸透は時間の問題だと思っています。そして、GAFAで働くエンジニア達は、Web3やクリプト業界に「転職」を始めています。

なぜ、ビットコインなのか?

世の中には「大量のクリプト」が存在します。

他にも無限に存在しますが、では「なぜ、ビットコインなのか」という疑問があるはず。ここの回答は「ビットコインは、唯一の資産だから」と考えます。

ビットコイン=資産 / 他のコイン=証券

ここの考えは「Michael Saylor氏」の考えを引用しています。

ビットコインの中心には人物が存在せず、かつ「世界で唯一、希少性のある資産」と考えることが出来ます。ビットコインは2100万枚だけ存在します。ゴールドも似ていますが、ゴールドは地球から採掘できます。

一方でイーサリアムを例にすると、これは証券です。要するに「株式」と似ている性質です。中央にチームが存在して、そのメンバーが全体を管理しています。場合によっては「背後に投資家」が存在しており、資金調達しているプロジェクトも多いです。要するに、会社に近いです。

ビットコインは、コピーできない

人によっては「ビットコインなんて、簡単にコピーできる」と考える人がいますが、果たして、本当ですか?

例えば「Twitterのコピー版」を作ることもできますが、しかしユーザーは移動しないですよね。これは「ネットワーク効果」と呼ばれます。要するに「勝者総取り」の状況に近いです。

ビットコインのコードはコピーできますが、ビットコインを信頼する保有者は、コピー版のビットコインを信じないはず。そしてビットコインは「2009年」に生まれ、最も古いクリプトです。そしてハッキングされた歴史はゼロで、最もセキュリティの高いネットワークとも呼べます。

銀行の役割は、どうなるのか?

ビットコインを送る際には、銀行は不要です。 AさんとBさんがいたら、世界中どこへでも、簡単に送金できます。

しかし「Michael Saylor氏」の考えを引用すると、銀行は「レイヤー3の役割を果たすのでは」と言及しています。

銀行の役割は「普段使いのビットコインは、銀行に預けておく」といった感じです。資産の大半は自分で保持しておき、日常的に使う分だけ、銀行に入れます。

すると銀行は「独自のデータベース」を使いますので、ビットコインのブロックチェーンを使うよりも手数料が下がります。かつ「秘密鍵の保存」といったことも不要なので、より安心して利用できます。

※補足:このあたりを読んで、何割かの人は「ちょい意味不明です…」と感じるかもです。その場合は「基礎知識」が欠けてるので、近いうちに「さらに基礎を学べる記事」も用意します。しばし、お待ちくださいませ🙇‍♂️

最後に:未来は完全に「不明」です

というわけで、そろそろ記事を終えます。

ここまで読んでいただきまして、ありがとうございます。記事では「ビットコイン=未来がある」といった書き方をしていますが、とはいえ「未来は不明」です。

ビットコインの値上がりを期待して、大きな資産を投入するのは、個人的にはオススメしません。僕は大きめなお金を入れていますが、しかし「自分の生活費」は完全に確保しており、メンタルは安定しています。

投資でメンタルを消耗するのは、人生の無駄遣いだと思います。

それよりもテクノロジーを深く学び、そこから「新しい価値創造」に時間を使っていく方が、間違いなく有益です。僕はクリプト学習が楽しいので、なによりも「自分が深く学ぶため」に、引き続きで発信します。

最後に、日本語でも読める「オススメ書籍」がありますので、下記に貼っておきます本記事でも、何度も引用している本です。気になる方は、是非どうぞ。

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