Written by Manabu Bannai

コンポーザビリティの重要性について【メタバース&ゲームの未来】

こんにちは、マナブです。
今回は「コンポーザビリティ」を解説します。

上記に当てはまる場合は、ぜひご覧ください。
コンパクトに解説しました。学ぶべき分野です。

記事のもくじ

1.コンポーザビリティの基礎解説

言葉の定義から説明します。

コンポーザビリティ = 構成可能性

これが直訳なのですが、これじゃあ分からないですよね。

簡単に言い換えると、要するに「レゴブロック」です。コンポーザビリティのあるツールは、レゴブロックのように組み合わせることができます。

イメージは「メールアプリ」です

ちょっと考えてみて欲しいのですが、下記のとおり。

そして回答を予想すると、たぶん下記のとおりです。

僕は「Gmailの公式アプリ」を使っていますが、わりと多くの人は「iPhoneの公式メールアプリ」を使っていませんかね? 下記のアプリです。

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しかし、ちょっと不思議じゃないですか?

多くの人は、SNSに関しては「公式アプリ」を使います。しかし「Gmail」に関しては、公式じゃないアプリ ( = iPhoneの公式メールアプリ ) を使っています。なお、ここが「コンポーザビリティ」の話になので、さらに深堀りして解説します。

Twitter社とコンポーザビリティの話

僕はTwitterの初期ユーザーなのですが、昔のTwitterの世界では、色々なアプリがありました。例えば「Twitterのタイムラインを見やすくするアプリ」とか、もしくは「Twitterのリスト機能に特化したアプリ」などです。しかし、大半のアプリは、現在だと消えてしまっています。なぜか?

理由:Twitter社が「API」を禁止したから

Twitterのアプリを作るには、Twitter社のAPIを使う必要があります。APIとは「アプリケーション・プログラミング・インターフェース」の略で、要するに「2つのシステムを、簡単に繋ぐ機能」です。

昔のTwitter社は「APIの無料開放」をしていたのですが、途中で公開を制限しました。こういった背景から、多くのTwitterアプリが「死滅」しました。

なぜ、APIが禁止されたのか?

結論は「競争力の強化のため」です。

例えばですが、インスタが初期にユーザーを伸ばしたときは、Twitter社のAPIを使っていました。インスタ内で友達検索をするときに、Twitterのフォロワーから検索できるツールがあったはずです。

しかしTwitter社が「APIの停止」をしたので、それは使えなくなりました。Twitter社がこのような動きをした理由は、競争優位を保つ為です。APIを開放することで、ユーザーが流出してしまいますよね。こういった事態を防ぐためです。

多くの開発者が、去っていった

こういった背景があり、現状だと「大手SNSのAPIを使うアプリ」が増えづらい状況です。なぜなら、不安定だからですね。

せっかく「Twitterのタイムラインを見やすくするアプリ」を作っても、いきなりTwitter社が「API規約の変更」をしたら、アプリ開発は「完全にオワコン」です。これじゃあ、安心して開発できません。

Facebookのメタバースが叩かれる理由

海外では、Facebook社のメタバースが叩かれています。その理由は「結局は、Facebook社が作るディズニーランドになるからだ」という内容です。

要するに、Facebook社がメタバースを作っても、その世界はFacebook社に「支配」されています。突然の規約変更があるかもしれないし、いきなりAPIなどの変更があり、周辺システムが壊れるかもしれない。こういった懸念があり、叩かれている訳です。

メール世界は、オープン化している

先ほどに「Gmail」の話をしましたが、実は「メールの世界」はオープン化しています。要するに「コンポーザビリティがある」という世界です。

仮にYahooメールを使っても、会社のメールを使っても、自分のGmailを使ったとしても、すべて1つのアプリで管理できますよね。そして、メールのAPIは、誰も制限できません。

こういった世界の方が、健全じゃないですかね? 現状のクリプト世界では、このような議論が進んでいます。そして多くの人は、コンポーザビリティのある世界を望むはず。皆さんは、どうですか? 僕はオープンな世界を望んでいます。

まとめ:ネットには「2つの世界」がある

というわけで、ここまでの内容をまとめます。

上記のイメージです。さらに分かりやすく解説すると、下記のとおり。

上記のとおり。国の上だったら、ある程度は安心してビジネスを作れますよね。

しかしTwitterやインスタの上にビジネスを作るということは、つまり「ディズニーランドの中でビジネスをする」といったイメージです。

これじゃあ、いきなりディズニーランドが規約を変更したら、大ダメージです。なので繰り返しですが、クリプト民達は「コンポーザビリティのある世界」を作ろうとしています。

補足:日本のメタバースの議論について

すこし余談ですが、先日に下記のツイートをしました。

日本の「アベマTV」を見たのですが、そこでの議論は「メタバース=新しいゲーム」という定義だったんですよね。完全に「コンポーザビリティ」の部分が抜け落ちていました。

コンポーザビリティがあることで、メタバースが外の世界と繋がります。メタバース内にある武器を売って、現実世界の「お金」に換金できるイメージです。コンポーザビリティは重要なのに、、そこを議論せずに「メタバースの否定」がされていました。

ちょい残念だなと思いつつも、だからこそ「記事で伝えなくては…」と思ったので、この記事を書いています。

なお、このタイミングで依頼するのはズルいかもですが、記事のSNS拡散は嬉しいです。日本のゲーム業界は強いので、メタバースやコンポーザビリティの知識を広めることで、業界の前進に繋がると思っています。以上が前半パートです。

2.コンポーザビリティとゲームの未来

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ここからは「ゲーム × コンポーザビリティ」の解説です。

アクシーが流行った理由

この記事を読んでいる方は、もちろん「アクシー・インフィニティ」を知っているはず。クリプトゲームで、世界的にバズっていますね。では、なぜアクシーがバズったのか? 1つの要因は「稼げるから」ですよね。

アクシー通貨を換金する方法

ここがコンポーザビリティの話です。下記のとおり。

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上記は「Uniswap」の画像ですが、こちらのDeFiを使うことで、アクシー内の「SLP (スムース・ラブ・ポーション)」を換金できます。現在のレートだと「10,000SLP = 100ドル」くらいですね。

そして、Uniswapで交換したコインは、仮想通貨の取引所から法定通貨に「換金」できます。ドルでも引き出し可能ですし、日本円でも可能です。これが革命な訳ですね。ゲームで稼げる時代です。

※補足:DeFiについて知らない方は「DeFiを理解するための基礎ガイド」をご覧ください。クリプト世界の大きなイノベーションです。学習する価値があります。

Uniswapは、誰でも使えます

コンポーザビリティがあるということは、それは「誰でも使えること」を意味します。例えば「アクシーとUniswap」は連携していますが、別に「お互いに話し合い」とかしていません。勝手にコインを繋ぎこむことで、誰でも取引できます。

コンポーザビリティを実演します

例えばですが、僕は「MMTトークン」というコインを発行しています。記事の読者の方に配っています。このMMTトークンも、Uniswapに繋ぐことができます。

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上記のとおり。現状は価格がついていませんが、誰かが勝手にトレードしたら、そこで価格が生まれます。これって不思議ですよね。お金の価値を、改めて考えるキッカケになると思います。

ゲーム用のツールで、お金を稼げる

過去に「クリプトキティ」というゲームが流行りました。ブロックチェーンのゲームで、猫を育てることができます。カワイイですね。

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こちらのゲーム内で「時給1万円」を達成していた人がいます。下記のとおり。

英語なので翻訳します。まず「クリプトキティ」はオープンソースなので、誰でもコードを閲覧できます。かつ、コンポーザビリティもあります。そして、クリプトキティ内には、下記のコードがあります。

上記の「ファンクション (=機能)」を実行することで、クリプトキティ内での「出産」を実行することが出来ます。出産には「手間」がかかるので、実行した人には「お祝い金」が支払われます。こういった作業を自動化するコードを書くことで、クリプトキティ内で稼げていた訳です。

詳しい内容は、上記で貼り付けたツイートをご覧ください。簡単にまとめると、コンポーザビリティがあるから、外部の人が自作ツールを勝手に作り、それで稼げる、という世界観です。凄いですよね。

さらに発展型の「ゲーム」も紹介

ちょい難易度が高まりますが、その他の例として「Dark Forest」も参考になります。このゲームには「2つの特徴」があります。

上記のとおり。特徴②を補足すると、これは「宇宙戦争のゲーム」なのですが、プレイヤーは「自分の位置」しか分かりません。

本来はゲームマップの全体像を知りたい訳ですが、そこが隠されている訳ですね。こういった背景から、ゲーム内では「位置情報=価値ある情報」になります。ここで、イノベーションが生まれました。

位置情報のプラグインが開発された

Dark Forestには「Broadcast Market」というプラグインがあります。このプラグインは、ゲームをプレイしているエンジニアの人が作りました。具体的には「自分の位置データを、ゲーム内で売れる」というツールです。

これって、凄くないですか? コンポーザビリティのあるゲームだと、ゲーム内に組み込めるツールを開発して、そして「ゲーム内の通貨」を稼ぐことが出来ます。超未来ですよね。なお、言うまでもなくですが、ゲーム内の通貨は「Uniswap」などを通して、ドルとかに換金可能です。

ゲームから「チート」が消える未来

ゲーマーの方なら分かると思いますが、チートは大問題です。

僕はシューティングゲームが好きなのですが、わりと頻繁に萎えます。というのも、チートを使う人が多いんですよね。撃ち合いの最中で、普通に気付いたりします。

「あぁ、この相手はチートだな。すべてヘッドショットしてくるし、全弾命中してくるし、、だるすぎる。」

上記の感じです。ゲーマーなら、ここで同意してくれるはず。しかしクリプトゲームだと、チート問題も解決されそうです。なぜか? 次のとおり。

結論:チートの概念が変わる

クリプトゲームになると、コンポーザビリティが生まれます。外部のでもコード実行できるようになるので、ある意味で「チートが量産される」という時代になります。しかし、そういった未来を逆手に取ることで、チートが無くなる訳です。

ちょい意味不明ですかね。 要するに「ラットレースが無くなる」と考えるのもありです。

今のゲーム世界は「チートが出てくる → セキュリティが修正される → またチートが出てくる」という無限ループです。しかしコンポーザビリティのある世界なら、そもそも「なんでも実行可能」なので、チートの概念が変わりますよね。

とはいえ、スイマセン。ここはちょい未来すぎるので、まだまだ時間がかかると思います。より詳しい内容は「Thesis: anti-cheat gaming is a weak form of gaming in the digital age of automation. 」と「The Strongest Crypto Gaming Thesis」をご覧ください。

最後に:当サイトでは「未来の実験」をします

というわけで、今回は以上です。最後に「MMT DAO」について話します。

当サイトでは、DAO的なコミュニティがあります。サイト読者の方へ「MMTトークン (マナブ・メディア・トークン)」を配ったのですが、そこからコミュニティが生まれ、現在は下記のような活動が発生しています。

上記のとおり。近いうちに「このサイトをYouTube化する権利」をNFTにして販売しようと思っています。同時に「そのNFTを購入するには、MMTトークンが必須」という条件を付けるかもです。ここは未定です。

なお、最も効率的に学習方法は「行動」だと思います。

行動しつつ学習したい方は、ぜひ「MMT DAOのフォーラム」を覗いてみてください。日本初の「メディアDAO」として、色々な実験を仕掛けようと思っています。

というわけで、今回は以上です。 読んで頂きまして、ありがとうございます🙇‍♂️