Written by Manabu Bannai

本日は「ゲーム領域」の仮想通貨プロジェクトを紹介【Immutable X】

こんにちは、マナブです。
本日は「ゲーム領域」のプロジェクトを紹介します。

名称は「Immutable X」です。
日本語にすると「不変のX」ですね。

なんだかよく分かりませんが、カッコいいですね。
というわけで、詳細に深堀りして、全容を解説します。

※補足:今回の記事は、前半パートが重たい内容です。しかしそこを乗り越えてしまえば、後半は「ゲーム紹介」ばかりなので、肩の力を抜きつつ、楽しみつつ、学習できるかなと思っています。

Immutable Xとは【基礎から解説】

結論は「イーサリアムのレイヤー2」の技術です。

とはいえ、、いきなり「レイヤー2」と言われても、よく分からんですよね。というわけで、背景知識から解説していこうと思います。

レイヤー2の重要性について

イーサリアムを語る上で、レイヤー2の知識は欠かせません。というのも、現在のイーサリアムは「スケーリング」の問題を抱えているからです。

要するに、イーサリアムは「重たい」訳ですね。NFTを買ったことがある人なら分かるかもですが、購入完了までに時間がかかりますよね。

重たいイーサリアムの解決策

こういった問題を解決するのが、レイヤー2の技術です。レイヤー2とは言葉のとおり、2つ目の「レイヤー(=層)」です。

イーサリアムがレイヤー1で、固く地盤を固めます。セキュリティも高いです。その一方でレイヤー2だと、処理速度や手数料を下げることができます。

しかしイーサリアムと連携することによって、セキュリティが下がってしまうという問題があります。直近の例だと、イーサリアムのレイヤー2技術である「ポリゴンチェーン」にセキュリティホールが見つかりました。ハッキングはされなかったのですが、約960億円の資金流出の危険性があった、とのことです。

Immutable Xの特徴とは

レイヤー2を理解した上で、次に「Immutable X」に進んでいきます。

Immutable Xはレイヤー2の技術ですが、その際にセキュリティを犠牲にしていません。具体的には「ZK-Rollup」という技術を使っており、ここを含めて、特徴を解説していきます。

上記のとおりなので、順番に見ていきます。初めて見る言葉も多いと思うので、言葉も定義などもセットで解説します。

※あえて英語が多めになっていますが、無理やり日本語に訳すよりも分かりやすいと思います。徐々に英語にも慣れていく方が、コスパ良いはずです。

特徴①:ZK-Rollupを使っている

まずイーサリアムの拡張には「ロールアップ」という技術が必要です。ロールアップとは要するに、そこまで重要じゃない計算とかは、別にブロックチェーンに記載しなくてもいいよね、という考え方です。

例えば「将棋」を例にするなら、将棋で全ての動きをブロックチェーンに記述していたら、そのたびに手数料などもかかりますし、面倒です。それなら、例えば「勝敗のみ」をブロックチェーンに記述すれば、効率化できるし、問題のないケースも多いよね、とった考え方です。

そして、この「ロールアップ」には、2種類の方法があります。

詳しい内容は「An Incomplete Guide to Rollups」に書かれていますが、イーサリアム創設者のヴィタリック氏によると、下記のとおり。

In general, my own view is that in the short term, optimistic rollups are likely to win out for general-purpose EVM computation and ZK rollups are likely to win out for simple payments, exchange and other application-specific use cases, but in the medium to long term ZK rollups will win out in all use cases as ZK-SNARK technology improves.

短期的には”Optimistic rollups”と”ZK rollups”の双方が、ケース・バイ・ケースで使われると思っているが、中長期的には”ZK rollups”が完全に勝利するだろう。

上記のとおりで、ZK rollupsが重要な技術であると分かりますよね。

そして「Immutable X」ではZK rollupsが導入されており、つまりイーサリアムの拡張性を広げつつ、しかしセキュリティは犠牲にしていません。

特徴②:APIがシンプルで使いやすい

ここに関しては「ホワイトペーパー」から引用します。

To make building NFT applications easier, Immutable X wraps this scaling engine in a set of powerful REST APIs. On Immutable X, every interaction, from minting to trading to transferring, is as simple as an API call.

簡単にNFTアプリを構築できるように、私達は”REST API”を提供しています。なので、NFTの”発行・トレード・移動”などが、簡単にプログラミングで実装できます。

上記のとおり。REST APIがよく分からんかもですが、要するに「ちょっとしたコマンドを書けば、誰でもNFTを独自で発行できますよ」ということです。

エンジニアの方なら、試してみるのも良いと思います。なお、今後は「自社サイトでNFTを発行したい」という企業が増えるはずなので、Immutable Xで「NFT発行を実装するようなブログ記事」を書くと、仕事受注にも繋がりそうです。

特徴③:NFT対応のウォレットがある

こちらに関しても、ホワイトペーパーより引用します。

Unlike other blockchains or sidechains, Immutable X currently supports all desktop Ethereum wallets without forcing the user to switch networks.

Immutable Xでは、ネットワーク設定の切り替えが不要である”ウォレット”を開発しています。

現在はメタマスクのウォレットが主流ですが、OpenSeaなどでNFTを買う際に、ネットワークを切り替えないといけないですよね。こういった「ちょっとした面倒なこと」を解決するウォレットを作っているみたいです。

特徴④:開発キットも提供する(SDK)

技術的な話ばかりで申し訳ないのですが、続いては「開発キット=SDK (Software development kit)」の話です。ホワイトペーパーより、下記のとおりに引用します。

The SDK allows for typed access to the Immutable X APIs and Wallet, regardless of the platform. In the future, SDKs will be offered for all common programming languages, as well as development platforms like Android, iOS, Unity and Unreal. Combined with the APIs, the Immutable X SDKs will allow partners to build NFT projects in hours rather than weeks.

開発キットを使うことで、Immutable XのAPIやウォレットに、簡単に接続できます。一般的なプログラミング言語に加えて、Android、iOS、Unity、Unrealなどの開発プラットフォームに対応する予定です。

これも素晴らしいですね。つまり開発キットを使うことで、より簡単に「NFTの発行のシステム」などを作れるイメージです。

超ざっくりな解説としては、WordPressとかにも近いです。

厳密には異なりますが、要するにブログのシステムを自作するのは大変ですが、しかし皆さんは自分でブログを作れますよね。なぜならWordPressをインストールすることで、基本的な機能を高速で作り上げることができるからです。

特徴⑤:流動性も高まる仕様である

こちらに関しても、ホワイトペーパーから引用します。

Unlike other NFT scaling solutions, Immutable X provides a shared global orderbook to facilitate protocol liquidity. This means that orders created on one marketplace can be filled on another, promoting more effective marketplace bootstrapping and price discovery.

Immutable Xでは、誰でも見れる”注文板”を公開します。つまりAというプラットフォームでNFTを発行した際に、そのNFT価格は”全員が見れる注文板”で確認できます。つまり連結度が高まるので、NFT売買が便利になり、そして活発になるはずです。

上記のとおり。これは素晴らしいですよね。つまりOpenSeaでNFTを発行しつつも、Immutable Xのサイトに行けば、自分のNFT価格などが確認できるイメージです。注文がまとまることで、便利になると思います。

特徴⑥:コンプラ関連のサポート

ここに関しては、下記のニュースを見るのが早いかもです。

まず「TikTok」に関しては、がっつりImmutable Xと提携していますよね。

Immutable Xは規制関連(=コンプラ)の知識も豊富なので、だから提携できたのだと思います。またディズニーは「VeVe」というプロジェクトと提携していますが、このVeVeはImmutable Xに移行を進めていきます。

特徴⑦:マーケットプレイスもあり

最後にマーケットプレイスの話です。要するにImmutable X系のNFTなどを発行するなら、Immutable Xが提供するマーケットプレイス(=つまりOpenSeaや楽天と同じ)で、便利に売買できますよ、という話です。

補足:ステートチャネルに関して

先ほどに「Optimistic rollups」と「ZK rollups」の話をしましたが、さらに1つ「ステートチャネル」も解説しておこうと思います。詳しい内容は「STATE CHANNELS」にありますが、下記にポイントだけ記載します。

上記のとおりで、ステートチャネルという拡張方法もあるのですが、デメリットも多いです。状況によっては使えると思いますが、例えば「ゲーム × NFT」といった領域には向いていないので、だからImmutable Xはステートチャネルという選択肢を選んでいません。

※Immutable Xは、ゲーム市場を狙って製品を開発しています。その理由は、ゲーム市場が「年率10%」での成長が見込まれているからです。

競合プロジェクト:Enjin

Immutable Xの競合としては、Enjinがあります。Enjinは日本のCoincheckでも取引できるので、知っている人も多いはず。

では、EnjinとImmutable Xでは、どちらが勝ちそうなのか?
下記は「Reddit」からの引用です。

Enjin has evolved overtime and has worked with large cooperations like Microsoft, so they already have a good foundation to build from in mainstream industries so long as there is widespread adoption.

Enjinは徐々に進化してきており、Microsoftといった大手クライアントとも仕事をしています。つまり、地盤固めが進んできている状況です。

Enjin also have Java, C# and C++ SDK's available here In my personal opinion I feel that Enjin will continue to grow and evolve. You can see this in Enjins roadmap The same however can't be said for Immutable X at the moment as it is so young.

また、Enjinは”Java, C#, C++”といった言語の開発キットもあります。Enjinのロードマップを見るとわかる通り、これからも成長すると思います。しかしImmutable Xは歴史が浅いので、まだ分かりません。

上記のとおり。結論としては、まだまだ分からないですね。

なお、Immutable Xは「イーサリアムチェーン」を採用しており、Enjinは「Polkadotのチェーン」を採用しています。チェーン自体も別なので、異なる形で双方が発展していくかもです。どちらにせよ、両方とも注目のプロジェクトだと思います。

資金調達の状況について

最後に「資金調達」について、サクッとまとめます。

上記のとおり。データは「Crunchbase」から引用しています。

合計の調達金額は「$99M」くらいなので、つまり100億円を超えています。資金力もあり、大手とも提携しているので、今後に期待できそうです。

Immutable Xのパートナーシップ

というわけで、お疲れさまでした。ここからは「Immutable X」とパートナーシップを結んでいる、各種ゲームを紹介します。

なお、僕は元々、ゲーム廃人ですが、しかし仮想通貨系のゲームは詳しくないです。とはいえ、ある程度の「ゲームを見る目」はあると思うので、色々なゲームを紹介しつつ、コメントしていこうと思います。

※補足:ゲームが好きな人は、仮想通貨ゲームで遊んでみるのもありです。深い情報発信ができれば、それだけでも稼げると思います。またゲーム会社からの「エアドロップ(=コイン配布)」などもあるので、わりと大きなお金を手に入れるチャンスだと思います。

Gods Unchained(ゴッド・アンチェーンド)

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これはカードゲームですね。このゲームは「Immutable X」の開発会社が作っており、力を入れています。

こちらはEスポーツ化も決まっており、大会の賞金総額は最高で「約1億7000万円」となります。かなり大きいですよね。かつ、レアカードは「1枚、数百万円」で取引されており、トレード市場も盛り上がっています。

僕はカードゲームは苦手なのですが、気になる人はプレイしてみるのもありですね。
※公式サイト:Gods Unchained

Illuvium(イルビウム)

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個人的に注目しているのが、こちらのゲームです。

以前にTwitterでも紹介していますが、細かな作り込みがいい感じですね。

上記ツイートの2枚目の画像には「Fight for ETH」とあり、つまり「ETHを賭けて戦う」という感じですよね。ゲームでレベル上げしまくって、ETHを稼ぎまくれば、普通に生活費を稼げそうな気がします。

内容としては、たぶん「ファイナル・ファンタジー」みたいなバトルゲームで、人間じゃなくてポケモンのようなキャラクターが戦っています。リリースは「2022年」なので、とても楽しみですね。公式から「ウェイティングリスト」に登録できます。
※公式サイト:Illuvium

IMVU(アイ・エム・ブイ・ユー)

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こちらに関しても、、、期待大です。というか、すでにクオリティが高いです。下記のツイートのとおり。

自分のアバターを着て、VR世界で音声チャットできます。

そして「コインテレグラフの記事」によると、すでに「20万人」のクリエイターと、あとは「100万人のアクティブプレイヤー」がいるとのこと。どこまで正確な数字か不明ですが、かなりの人数ですよね。

簡単に登録できますので、調査してみるのもありだと思います。プレイした感想などは、ぜひメール( [email protected] )でお知らせください。
※公式サイト:IMVU - 3D Avatar Social App, Virtual Worlds, Virtual Reality

Guild of Guardians(ギルド・オブ・ガーディアンズ)

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こちらに関しては、先ほどの「Illuvium」に似ていますね。なお、こちらは「モバイル特化」のゲームなので、誰でも簡単に始めることができます。

ソシャゲに関してもそうでしたが、マス層にヒットするのは「モバイル × クリプトゲーム」だと思います。

とはいえ、リリース日は「2022年」なので、もうちょい先ですね。2022年は多くのNFTゲームが出てくるので、マーケットは大きく成長しそうだなと思っています。
※公式サイト:Guild of Guardians

その他のゲームのまとめ

他にも数多くあるので、リストにしてまとめます。下記のとおりです。

まだまだ発展途上の段階ですが、公式サイトを確認してみて、面白そうなゲームで遊んでみるのもありです。

補足:NFT系のマーケットプレイスとも提携済み

ちょい補足ですが、Immutable Xは下記のプラットフォームとも提携しています。

上記はすべて「NFTマーケットプレイス」です。

OpenSeaとも提携していますが、つまり近未来のOpenSeaでは、イーサリアムの手数料が激減するはずです。Immutable Xを使うことで、イーサリアムネットワークのセキュリティを維持しつつ、NFT発行できるようになります。

というわけで、今回は以上です。

Immutable Xの概要から、技術的な部分、あとはゲーム市場についてまとめました。少しでも参考になれば幸いです。